T-BOXについて - 塚越順治設計事務所 (山梨県の設計事務所)| T-BOX

ご挨拶
独立して20年程経ちました。
この間大変ありがたい事に、たくさんのよいお客様とよい仕事に恵まれました。またたくさんのよいスタッフ、職人さん達ともめぐり会う事ができ、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
現在40代後半ですので、もしかしたら自分の仕事は折り返し地点なのかもしれません。そう思った時前半の仕事の中で一番うれしかった事は?建物が完成した時にお客様から「本当にありがとうございました。とても気持ちのいい家をつくってもらいました。」と言われる時、胸が「ジーン」と熱くなりすべての苦労が、吹き飛び何事にも変えがたい至福の一時です。
この仕事をしていて本当に良かったなんて幸せだろうと大袈裟のようですが、感動してしまいました。今後の仕事でも、引渡しの時にこの言葉をいただけるよう一生懸命にいい仕事をしていきたいと思っています。

T-BOX 塚越順治設計事務所 一級建築士事務所
住所:山梨県山梨市小原東129-3
TEL:0553-23-4361
MAIL:tuka@fruits.jp

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暮らしの原点を考える

日本の近世初期の一般的な住まいは、土間に囲炉裏、掘立柱に茅葺で屋根や壁を葺くようなものでした。それが時代が進むとともに、土間は台所になり、床を貼り、食事や就寝に使う部屋ができ、工法も礎石の上に柱を据え、梁を複雑に組み合わせて造るようになってきました。明治・大正の時代になると西洋建築の技術がそれに加わり、現在に至っては住宅の工業製品化が進み、軽量鉄骨造りなどのプレハブ工法や木造では2×4工法などが多く見られるようになり、さらに木材の輸入自由化からは、扱いに相応の技能が要求される国産材は敬遠され、安易に施工できる輸入木材が主になり、建材は、従来の日本建築には欠かせなかった漆喰・藁・和紙などの代わりに、プラスティック製の新建材が多く用いられるようになり、日本の住宅は大きく変貌しました。

 

これに伴い住宅の高気密化や品質の向上は遂げられたように見られます。しかし一方ではシックハウス症候群やエアコン使用などによる環境の問題も発生しています。

私はひとことで言えば「安全で長持ちする家」「夏涼しく冬暖かい家」を最良の家だと考えています。日本には美しい四季があり、そもそも暮らしの原点とは、そういった自然環境と上手に折り合っていくことだと思うのです。家の中では靴を脱いでくつろぐという生活スタイルは今でも変わらない日本。そんな日本の、無理のない最良の「外と中の関係」を築くこと。それこそが家づくりだと信じて疑いません。